BCCJモーニングセミナー「パラリンピックを考える」

3月25日、在日英国商業会議所主催モーニングセミナー「パラリンピックを考える」が開催されました。

メインでは、パネリストとして下記の4名のパネルディスカッションが行われました。
・秋山里奈さん(競泳:アテネパラリンピック銀メダリスト、ロンドンパラリンピック金メダリスト)
・手塚久野さん(スノーボード:デフリンピック)
・上原大祐さん(アイススレッジホッケー:バンクーバーパラリンピック銀メダリスト)
・湯浅真奈美さん(英国文化振興会)

今までの競技生活を通じて感じたこと、ロンドンパラリンピックが盛りあがった背景を通じて、
2020年に向けた日本社会の課題や期待などが語られました。
アスリートの視点としては、障害を持っている人が頑張っているという感動話ではなく、
アスリートとして勝負する姿に共感をしてほしいという純粋な思いを強く感じました。

バリアフリーとして話題に上がりやすい宿泊施設や公共交通機関のインフラ関連については、
車いすの立場ではスロープが用意されているけれど使いづらいなどの不具合が多いものの、
視覚障害の立場では点字ブロックや音声案内などがあり、日本の方が行き届いているというコメントが意外でした。
立った状態での動線、動作のまま設計が行われていることがうかがえます。
しかしながら、人の対応レベルはやはり海外の方が進んでおり、
「サポートが必要な時に、出来る人が手伝ってくれる」という自然な環境が育っているそうです。

アスリートという、比較的活動能力の高い方たちが注目を集め始めていますが、
そうではない方も沢山いるのが現実です。
「ポーズで済ませないバリアフリー対応」というフレーズが強くささり、
自然な対応ができる社会を作っていく必要性を強く感じました。

そのためにはメディアを通じて障害との関わり方を学んでいくことが大きなポイントです。
ロンドンパラリンピックでは、2010年にメディア向けに障害の伝え方をトレーニングしたことも、
盛り上がりの要因であったと思います。
それでも「遅すぎた、もっとできた」というのが英国側の現在の考えです。

ソフト面での遅れはあるかもしれませんが、今気づけばまだまだ間に合います。
パラリンピックの成功というモチベーションと、それ以降も続くユニバーサルな社会の実現に向けて、
考えることができました。

Positive Impact