サステナブルイベント・セミナー「持続可能な開発目標(SDGs)とイベント」レポート

2017年12月12日に、サステナブルイベントセミナー「SDGsとイベント」が開催された。

2015年9月に国連で「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され、2016年1月には「持続可能な開発目標(SDGs)」が発効されました。今後はこれらの目標を達成するための取り組みが求められます。本セミナーでは、イベントの関わり方と最新研究発見について紹介しました。ワークショップでは、参加者自身が次なる実践者となるために、SDGsに対する気づきにつながる問いに向き合い、共有していく体験をしていただきました。

 ▲Fiona Pelham氏

▲Fiona Pelham氏

  1. セミナー:「持続可能な開発目標とイベントとの関わり・新たな発見の紹介」
    Fiona Pelham(Positive Impact代表)

    1)イベント分野との関わり
    近年、世界中で「持続可能な開発のための2030アジェンダ」への関心が日増しに高まっている。国連で「持続可能な開発目標(SDGs)」が2016年1月に発効され、2017年を「開発のための持続可能な観光の国際年」と定めた。これらの目標を実現するため、国連、国際機関、政府、企業などがいろいろな取り組みを行っている。イベント業界も例外ではなく、さまざまな役割を果たしていくことになる。

    2)2017年Positive Impactキャンペーン
    「開発のための持続可能な観光の国際年」をサポートするため、イギリスの学者に協力してもらい、「イベント業界が出来ること」をテーマとして、関係者を中心に調査を実施した。「取られるべき行動」および「障壁」への認識を持っているものの、「具体的な取り組み」および「イベント業界の未来への想像」には多くの関係者が答えられなかった。この状況について、イベント業界は重要な役割を担っていくべきだが、大きな問題になっているという指摘があった。

    3)新たな発見を紹介・提案
    「5つ持続可能な開発目標に対し、イベント業界が出来ること」の結果を取りまとめ、新たな発見と提案を参加者に共有した。
    ◎目標2:飢餓をゼロに
    デンマーク政府およびMPIからのデータより、1年間にイベントでは121,301キロの食品廃棄物が発生されると計算された。イベント終了後に発生する食品廃棄物に対し、ビジネス・ソリューションが求められている。(例:慈善団体への寄付)

    ◎目標5:ジェンダー平等を実現しよう
    イギリスでイベント関連の仕事についている人の割合は、女性が8割となった。政府と企業は、世界の平等なリーダーシップを促進するために、イベント業界からの協力も必要である。(例:MPIで女性活躍向けの教育プログラムが提供される)

    ◎目標12:つくる責任・つかう責任
    MPIのアメリカ経済への影響調査より、イベントで無肉食品のみを提供する場合、1年間に約611百万キロの二酸化炭素が削減されると計算された。(例:毎年、高等教育における持続可能な発展協会が主催する総会で「肉がない月曜日」を開催)

    ◎目標13:気候変動に具体的な対策を
    省エネルギーへのベストプラクティスを特定できれば、そのフットプリントが削減されると予期できる。気候変動へ対処するグローバルな枠組みおよび測定システムなどを理解するために、イベント業界のワーキンググループを設置する必要がある。

    ◎目標16:平和と公正をすべての人に
    イベントを通じ、参加者からの協力や視点などを共有する機会がある。つまり、イベントをプラットフォームとして、参加者に平和と公正を促進することができる。

    それぞれの目標に対し、セミナーを通じて生み出された共感に基づき、参加者からいろんな考えや意見なども最後のワークショップで交換された。
     
  2. ワークショップ:「達成するために、社会・企業・自らが行う取り組み」
    Fiona Pelham(Positive Impact代表)

    社会、企業、自らが持続可能な開発目標に取り組んでいく際に、どのような行動を起こすか、どのような障壁があるか、これらを中心にワークショップを実施した。はじめに「持続可能な開発目標について、イベント業界にとって重要なこと」について、参加者それぞれが最も大切な目標を3つ選んだ。上位1位から3位は、「目標4:質の高い教育をみんなに(13%)」、「目標10:人や国の不平等をなくそう(13%)」と「目標11:住み続けられるまちづくりを(13%)」。 続いて、「持続可能な開発目標を達成するため、イベント業界ができること」として、先ほど選んだ目標に対し、参加者が具体的な行動・要因を整理した。

    最後に「持続可能な開発目標を達成するため、最も大きな障壁」を上げていくことで、参加者が自身の考え・気づきを共有した。こちらの上位1位から3位は、「予算/コスト(38%)」、「SDGsへ認識、理解、意識が足りない(25%)」と「価値観、文化や考えの違い(13%)」

ワークショップ終了後のネットワーキングでは、参加者同士が講師を囲みながら、交流および意見交換を行いました。短い時間ではありましたが、さまざまな業種・職種の方にご参加いただけたことで、本セミナーを機に持続可能な開発目標向け、社会、企業、個人からいろいろな行動が起きることを期待している。

 ▲ふせんに書いた考えを発表し、共有します

▲ふせんに書いた考えを発表し、共有します

 ▲セミナーの様子

▲セミナーの様子


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サステナブルイベント・セミナー 開催レポート

これからも、定期的にイベントに分野におけるサステナビリティについてセミナーを行っております。
ぜひとも、ご参加いただければと存じます。よろしくお願いいたします。